自分の身近な人が亡くなったとき、
真っ先にどうしようと思うのはお金に関することだと思います。
特に世帯のお金を貯蓄、管理する立場の人が亡くなった場合、
銀行口座が凍結されてしまうと何かと不便。
葬儀費用などすぐに必要なお金は例外的に引き出すことができるとは聞くものの、
そのための書類とそれらをそろえる手間や費用、時間もかかります。
私もかなり身構えていたのですが、幸いなことにあっさり通過できました。
亡くなる前に・・・ 口座解約の準備
父の死亡に関する手続きは
全て私がしなければならないのは薄々わかっていましたから、
気になる情報を少しずつ集めてはいました。
父は肺がんで、緩和ケア病棟に居ましたから、
早晩亡くなるのはわかっていました。
ですから支払いに備えて、父の口座からお金は引き出してありました。
公共料金の引き落としは母の口座に変更してありました。
(両膝を手術(人工関節)している母には、実家は買い物にはやや不便でしたし、
雪かきもほぼ無理なので、雪が降る前に引っ越しを完了させなくてはいけなかったからでした。
父が亡くなる1週間前の引っ越しでした。)
亡くなった後で用意したもの・・・書類
父が亡くなった後に必要なのは書類でした。
私が口座解約用に用意した書類は以下の4点でした
死亡診断書のコピー
父の戸籍謄本
私の戸籍抄本(父との親子関係の証明のため)
委任状(区役所にあったものをまねての自作)
余談ですが
直系の親族の場合は書類申請に委任状は不要ということで、
母の住むS区では確かに「要りません」といわれました。
でも、私の住むM区では「委任状があれば何かとスムーズです」と
いわれました。
この件に限らず、各区での対応がまちまちであるのは知っていたので
予め委任状を複数枚、母に書いてもらっていたのですが、
M区での書類申請ではずいぶん時間短縮になりました。
銀行口座の解約
そうした下準備を済ませた状態で
上記4点の書類に加え、父の届出印と通帳、キャッシュカード、私の印鑑、
私の免許証を持って、銀行に行きました。
「口座の解約をしたいのですが・・・」
といって書類を出すと、窓口の人はすぐに事情をわかったようでした。
「ベストですね。」
という、その人が発した、具体的にはよくわからないひと言は
これで万事上手くいくということを確信させるものでした。
そして、
・自動引き落としはないか
・他に銀行口座はないか
を聞かれました。
引き落としは無いし、母からは口座はここだけと聞いていましたから
「いいえ」と応えました。
一度奥に行き、しばらくして戻ってきた時に知らされたのは
・残金が公的な書類をそろえるには少なすぎる
・通常の解約としての扱いをする
そして、残金(数百円ですが)を巡って争いなどは起きないかを聞かれました。
大丈夫であることを話し、
それで全部が終わりました。
死亡の際のベストな口座解約の条件は・・・
<ベスト>と言われる条件を振り返ってみると
・預金が必要書類を用意するにも満たない程度であること
(数百円)
・自動引き落としがないこと
が基本で
・他に銀行口座が無いこと
・相続人同士の争いも起こらないと予想されること
という条件がそろえば通常解約で済むのかなと思いました。
ただし、これは各銀行の判断によるので、
これらの条件により、通常解約を保証できるというものではありません。
あくまでも参考程度にしていただければと思います。