節約と「消費、投資、浪費」

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節約するのは、家計をやりくりする上でとても大切なこと。

私は家族の都合もあって、今しばらくは外で働くことができないから、
どうしても「節約」という言葉が頭の中にド~ンとあります。

ただ、金銭的に締めすぎて不自由になってはいけないというのも、よく思います。
そんなこともあって、節約術やマネー関係の入門本を読むようになりました。
何冊か読むうちに、基本的なやりくりに関係することで、
参考になったことを、私なりの解釈ですが書いてみたいと思います。

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支出を3つに分ける

毎日のようにお金は出ていきます。
そのお金を3つに区分することが大切だと書いてある本が複数ありました。
(著者はそれぞれ違います)

この考え方はネットでも散見されているので
すでに知っておられる方も多いかもしれません。

具体的には支出を「消費」、「投資」、「浪費」に分けるというものです。

消費とは

衣食住など生活する上で必要となる支出です。
食費や衣服など日常的にかかるもの以外にも光熱費や家賃が入ります。

気をつけたいのは
『消費』というのは、支払った金額と等価であるということです。

支払ったお金の価値購入によって期待される価値、効果、リターン

ということです。
ここの考え方を誤ると
実は浪費しているのにそれに気がつかない ということも起こります。

投資とは

投資には株のようないわゆる投資のほか、
資格取得のための勉強やスキルアップのための費用も入りますし、
貯蓄もこの区分に入ります。

『投資』は、支払ったお金以上の価値、効果が見込めるもの
つまり、

支払ったお金の価値 < 購入によって期待される価値、効果、リターン

ということだと思います。

浪費とは

生きるために欠かせないものごと以外への支出。
いわゆる<無駄遣い>です。
嗜好品やギャンブル。必要以上に高い物やサービスの購入が挙げられると思います。
衝動買いも、後で役に立つ物もあるのかもしれませんが、
購入時点では浪費と考えていいと思います。

支払ったお金の価値 > 購入によって期待される価値、効果、リターン

私の知る、こんなケース

注意すべきなのは、「消費」の項で、少し触れましたが、
考え方や人によっては浪費を浪費と認めないことも起こります

実際に私の親戚でこんな人がいます。

舅、姑、小姑の介護やご自身、ご家族の病気が元で数百万の借金をしていた人です。
「布のコートは数年も持たないから安物買いの銭失いだ。」
といって、10万円ほどのレザーコートをクレジットで買う。

家族の食べる量が減るからと
「米はコシヒカリ、豚肉はヒレかロース」

一時はブラックリストに載ったらしいのですが、
お子さんたちが成人されて、借金をすべて返済されたそうです。

私はユニクロのダウンジャケットを着ています。
12年きているので、袖口や裾周りはすり切れていますが、
雪も冬のシバレもなかなかな北国のここでもまだまだ、普段着る分には問題ない状態です。

昔よりもずっと安くて質のよい物が手に入れやすくなったこともあるのでしょうが、
その親戚を思い出すたびに、アレって浪費でしょう?と思ってきたので、
節約本を読んでみて、とてもしっくりくるものがありました。

件の親戚には相応の事情はあるので、同情できる部分はたくさんありますが、
結局は贅沢の口実が欲しかったんだろうなと思います。

「浪費」をゼロにしない!

「節約」を考えるとき、どうしても無駄使いをゼロに抑えようという気持ちが出ます。
私が今回、節約本を読み始めたのは、それじゃいけないと思ったからでした。

では、節約本では無駄遣いについてはどう考えているのかというと、
理想の割合としては「消費:70% 浪費:5% 投資:25%」を一つの目安としているものがありました。

無駄遣いをゼロにすると、ダイエットのリバウンドのように
よい状態にはならないのだそうで、
気持ちもある程度のゆとりとか余裕とか、潤いをもった生活を維持しながら、
お金に十分に働いてもらうのには、先に挙げた割合になってくるのだそうです。

大事なのはお金の使い方を吟味する意識

ここまで書いてはきましたが、
私自身、この3つの区分にはかなり曖昧で、自信のないところがあります。

医学的根拠がしっかりとは認められてはいないけれども、
非常に評判もよく、効果がありそうな健康食品は投資なのか、浪費なのか。

増えすぎた体重を何とかするためのエステは投資なのか浪費なのか。
同じような状況でも、某ジムのような高額のお金を支払うのは投資か、浪費か。

新聞よりも、グローバルな情報を手に入れられるスカパーを契約するのはどうか。
ハウツー本ではなく、有名どころの現代小説の本を買うのはどうか・・・

きちんとした答えが欲しい気持ちはあるのですが、
人によって、物やサービスの価値は違うものなのだから、
きっと、確固たる答えはないのだろうと思います。

本当に大事なことは、
お金をどのように使っているのか把握することと、
物やサービスを買おうとする時、これは消費か、投資か、浪費かと振り返って、
買い物を吟味すること
二つではないかと思います。

これだけでも、お金を出すのではなくて、
有効に使うという意識が芽生えてくるのじゃないかなという気がして、
実践しはじめたところです。

毎日そうやって振り返ることで、
投資と思っていた物の中に、浪費が入っていたり、
浪費だと思っていたら、実際には十分に投資だったということも起きると思います。

そうしたトライアンドエラーを繰り返していくことで、
お金を出すときの区分の精度も上がって行くだろうと思っています。

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