事情で二ヶ月、ブログの更新ができませんでした。
今回は、どうしても書いておきたかったこと・・・
以前に こちらのページで
「後日書きます」と記していたことを書こうと思います。
見せてくれた保険の契約書
それはFP3級の試験準備をしている頃のことでした。
主人から「ちょっと見せたいものが・・・」と持ってきたのは
保険のプランニングの冊子2冊。
表紙には<転換契約>の文字。
これまで、どんな契約していたのかすら、何にも知らされてないのに、
突然持ってこられて、すぐにどうしろって言うんじゃ~と思ったけれど、
FPの資産相談業務っていうのは、これに迅速に、正確に対応できる能力が
必要になるんだよなぁ・・・と思い直して資料の点検に入りました。
勧められた転換契約の内容とは・・・
で、わかったこと。
まず、どんだけ入ってるのよぉ(涙)と思うくらい、
主人が保険に入っていたこと。
(契約内容も本数も)
今回のは「定期特約付き終身保険」の更新で、
契約転換を勧められていること
勧められているのは「配当付きの定期特約付き終身保険」
保険のおばさんが勧めたのは払い終わりが70歳。
月々の支払いは8万円近い・・・
内容をよく見ると、終身保険分はわずかで
さらによ~くみると大部分は掛け捨ての医療特約。
なんでこれまで積み上げた終身保険の分を(解約返戻金として戻ってきて)
そんな保険に充当しなくちゃいけないんですか。
(お金、捨てるようなもんでしょ)
法令の改正で確かに働きたい人は65歳まで働けるようにはなりました。
65歳からは老齢基礎年金がもらえるかもしれません。
でも、もらえる保証が本当にあるんでしょうか。
(受給には手続きが必要です。
また繰り上げ受給、繰り下げ受給の制度もあります。)
もらえたとしても、私たちがその年齢に達する約20年後には、
老齢基礎年金、老齢厚生年金の受給は70歳からかもしれませんし、
75歳になっているかもしれません。
悪ければ消滅しているかも・・・
今だって、月額7万の保険料なんて、払えるわけがありません。
子ども二人が進学したばかりです。
住宅ローンだってあります。
配当?
このご時世で、そんなの果たしてもらえるんですか?
せめて配当なしのもう少し安い保険でも勧めてくれたら
この保険会社へのイメージはほんのわずかでも違っていたかもしれません。
転換のメリットとして挙げられる、
<毎月の支払保険料額を変えずに、大きな保障を確保する>
という旨みなんて全く見当たりません。
(支払い保険料は今の倍ですよ・・・
これまでも、多分、言われるまま、エライ高い保険料を払ってきたのに・・・
カモはとことんカモにするのですね。)
自由がきかない中、何をしたかというと
あまりに腹が立ったので、いろいろ調べました。
契約転換だと新規顧客を開拓しなくても、新規の保険を売れるので
非常にうま味があると書いてあるサイトを見つけました。
(全ての保険会社ではないのかもしれませんし、
本当かどうかはわかりません)
大体、いくら、もらえるのかもそこには書いてありました。
30万ほど・・・だそうです。こちらも本当かどうかはわかりません。
ただ、ここまでひどいことをするからには
相応のメリットが保険のおばさんにあるからだろうと
勘ぐられてもおかしくないと感じます。
それにしてもうんうん聞いてくる、うちの旦那も旦那です。
うちはいろんな事情があって、主人がサイフを握っています。
保険も主人が契約します。
だから、生命保険、損害保険は私にとっては
アンタッチャブルな部分でした。
そんな環境で、FP3級の資格すら、まだない私に何ができたのか・・・
とりあえず、主人には
契約転換は使わないでもらいたい。
もしも相手がどうしても退いてくれなかったら、
保険料が少しでも安く済む、配当なしで、
外せそうな特約は外して、逓減タイプのものにしてほしいと
お願いをしました。
ほかにもいっぱいかけてるので解約返戻金だけもらって切りたいけれど、
旦那にもいろいろ事情があるだろうと思ったのです
ちなみに「逓減型の保険」とは・・・
逓減タイプは保険料は一定ですが、保証される保険金が
減っていくもので、保険料は一般のものと比べて割安です。
「子供が独立するまでの教育費」や
「主たる働き手にもしものことがあった場合に備えて」
というリスクに合わせたかけ方をする保険です。
この期間を過ぎれば保険金が下がっても何とかなるし、
家計の余裕がない場合でも比較的安い保険料で済むからです。
バトル?の結果は
その結果、概ね提案ラインでけりがついた模様。
(でも、主人は私を怖がってなのか
未だに新しい契約書を見せてくれません)
ただ、配当なしの商品を聞いたら
突然、「医療特約」がどうとか言い出して応えてくれなかった そうです。
それって、契約上、非常によろしくないことなんですけれどねっ。
必要な情報を与えないで契約した場合、取り消そうと思えば取り消せますし、
信義則にも反すると思いますが。
それでもまた、いいなりに帰ってきたうちの旦那様・・・
この人の意識を変えるにはどうしたらいいのかと悩みます。
保険は大きな支出!「いいなり」と「転換」には気をつけよう
今回の一件でこの最大手の保険会社は大嫌いになりました。
もらうべきものをもらったら、もうそこにはお世話になりません。
もちろん、子どもたちや甥っ子、姪っ子にもここは除外するようにいいます。
FPとして駆けだしてもいない私の考えかたなので、
多くの間違いもあるのではないかと思いますし、
何十年もやってる保険のおばさんに、今はまだ太刀打ちできるとも思いません。
ただ、こういうことって、保険屋とかの言いなりになるのではなく、
時間を十分にとって、公正な目でみてくれる人に相談するのは
有る話だなと、本当に思いました。
ただ、いえそうなことは
・「契約転換」と見たら、立ち止まりましょう。
保険屋さんの言いなりにならず、じっくり考えるとか、
無料でもいいので保険に詳しいFPに相談することをお勧めします。
・保険屋さんは誕生月の前、切羽詰まった頃(じっくり考える時間を与えない)
保険の見直しを勧めてきます。
(月が変わると保険料が上がりますから、早くしてくださいとせかせます)
更新が迫ってきたら、誕生月のひと月以上前に
どういう保険にするか、じっくり考えておくとか
一般的なことも含めて生命保険や商品情報を仕入れておくとか
した方がいいと思います。
保険は よく考えて決めないと(言い方が悪いですが)
場合によっては数百万規模のお金を死なせてしまうことになりかねません。
保険は持ち家に次ぐ、大きな、大きな支出なんです。
誰のためでもなく、ご自分とご家族のために、
本当に信頼できるところが見つかるまで、いろいろなところに相談しても
自分に合わない保険を選ぶより安上がりのように思います。
そして、変な勧誘を仕掛けてくる保険屋やFPとはさっさと縁を切りましょう!
それにしても、なんで、ああいうタイプの保険を
旦那は最初に選んだかなぁ・・・(--;)